GIMER-STICK

エポキシのブログ

運命の出会いはアメリカでのことだった・・・

私がエポキシにはじめて出会ったのはもう10年以上前になります。
ボートビルディング(木製カヌーの製作)の勉強のためアメリカに渡りました。そのときにはじめて出会ったのです!
それ以前から、書籍などでエポキシの存在は知っていましたが、実際に使ったのはアメリカでのことです。

カヌーの船首材

ボートを造るときに、ステムという部材を作るのにエポキシで接着します。 ちょっと専門的になりますけど、ステムというのは日本語で言うと「船首材」ということになります。このステムは大きくカーブしているので1本の材を曲げて作ることはなかなか困難です。なので、通常薄い板を何枚も重ねて、それを蒸気で蒸して曲げ、さらに接着して作るのです。結構面倒でしょう?
その接着のときにはじめてエポキシを使いました。システムスリーエポキシではありませんでしたが、ほぼ同様の低粘度エポキシにフィラーを混ぜて粘度調整をして使いました。これがエポキシとの出会いということになります。
「こんな接着剤もあるのか!!」と感動しましたね。
それでもって、船体が出来上がると、FRPコーティングを行います。このときもエポキシを使います。木製の船体にファイバーグラスクロスを掛けて、その上からエポキシを塗るのです。出来上がったFRPコーティングの耐水性と強度は抜群です。

それ以前にも、ポリエステル樹脂によるFRPコーティングは経験済みだったんですが、エポキシとはぜんぜん違うな・・と感じました。
なにより、ポリエステル樹脂のような臭いがないのがうれしかったですね。
防毒マスクがいらないというのは大きいですよ。

まあ、そんなこんなでエポキシを扱うようになったのです・・・

アメリカで製作したカヌー アメリカで製作したカヌー。
右端が若きころのオレ。
自分の家も自分で建てる アメリカ人はすごい。
自分の家も自分で建てる!!
お手伝いに駆り出された。左端がオレだ。