カヌーや木工のこと
カヌー写真 セバーゴ14作成の様子-1
![ステーションモールド](ca-img/canoe/seb1.jpg)
セットアップしたステーションモールド。
ステーションモールドがグラグラ動かないようにいらないストリプ材で上を固定している。
![ステム部はクランプだけで固定する](ca-img/canoe/seb2.jpg)
一番最初のストリプ材を取り付ける。
インサイドステムにはステープルを使わないで接着することにした。
この方法だと、接着剤が乾くまで次のストリプ材が取り付けられないので非常に時間がかかる。
![プランキングの様子](ca-img/canoe/seb6.jpg)
かなりプランキングが進んだところ。
奇数番号のステーションモールドにのみステープルで固定し、偶数番号のステーションモールドにはジグとクサビを使って固定している。
この方法により使用するステープルは約半分で済む。
時間はかかるが仕上がりはきれいになる工法だ。
![いろいろな方法を工夫する](ca-img/canoe/seb3.jpg)
かなり上の方までプランキングが進んだ。
これくらいの位置になってくると先端部はクランプで挟むことができない。
バンドできつく締めて、さらにクサビを挟んで固定した。
固定するためにあらゆる手段を使う。ガムテープも使用した。
![ステム部の拡大](ca-img/canoe/seb4.jpg)
先端部の様子。
ストリプ材に合わせてインサイドステムが削ってある様子が分かる。
![ノコギリの角度に注意](ca-img/canoe/seb5.jpg)
先端部のストリプ材のカット。
これくらいの位置ではかなり垂直に近い角度でカットしなければならない。
カットする角度は非常に重要。ミスしないように慎重に!!
![デザインも考えよう](ca-img/canoe/seb7.jpg)
濃い色のストリプ材をまとめてデザインした。
ウッドクランプでジグを固定しているところが#0ステーションモールド。
その両側はステープルを使っているが、うまく固定できないところは右のようにジグを併用した。
![糸を張っているのがわかる](ca-img/canoe/seb8.jpg)
インサイドステムがほとんど隠れるところまでプランキングが終わったところ。
センターラインに糸を張って直線にカットする。
糸は色の着いたフィッシング用のナイロンラインを使った。
アウトサイドステムを取り付ける溝はほとんどできている。
![センターラインのカット](ca-img/canoe/seb9.jpg)
糸に合わせて直線にカットしたところ。
削るときも糸は張ったままにする。
![ステム部分](ca-img/canoe/seb10.jpg)
アウトサイドステムを填めるミゾが分かる
![狭いので作業しにくい](ca-img/canoe/seb11.jpg)
残った部分をプランキングしていく。
![形をピッタリ合わせる](ca-img/canoe/seb12.jpg)
ボトム部最後のストリプ材。
あらかじめ2枚を接着して作っておいた。
隙間が空かないように形をピッタリ合わせてはめ込む。
![ステムの端は丸くした](ca-img/canoe/seb13.jpg)
アウトサイドステムと取り付ける溝。
溝はアウトサイドステムの形に合わせて慎重に彫る。
![アウトサイドステムを取り付けた](ca-img/canoe/seb14.jpg)
エポキシ樹脂接着剤を使ってアウトサイドステムを取り付ける。
スクリュー(コーススレッド)で固定する。
![アウトサイドステムを成形する前と後](ca-img/canoe/seb15.jpg)
(写真上)
アウトサイドステムが接着できたらスクリューを外す。
スクリューを抜き取った穴は木釘でふさぐ。
(写真下)
ハルのカーブに合わせてアウトサイドステムを削る。
ラインが滑らかにつながるよう目でチェックしよう。
少し離れて前や横から見るとよく分かります。
![アウトサイドステムまわり](ca-img/canoe/seb16.jpg)
アウトサイドステムの成形が終わった。
取り付け時のスクリューの穴は木釘で塞いである。
ステムバンドを取り付けるために、幅約1センチほど平らにしている。
![シアラインをノミで削る](ca-img/canoe/seb17.jpg)
シアラインを決定しノミでカットしている。
写真のように所々ノコで切れ目を入れるとよい。
ノミを入れる方向はカヌーの先端から中心に向かってである。
出来るだけシアラインの近くまで削っておくと後のガンネルを取り付ける作業が楽になる。
![フィリングはしっかりと行う](ca-img/canoe/seb18.jpg)
スキマを埋める。(フィリング)
エポキシ樹脂にサンディングダストを混ぜたものをパテナイフで詰める。
スキマの奥までしっかり詰めなければならない。
![内側のフィリングのあと](ca-img/canoe/seb19.jpg)
所々色が濃くなっているところはフィリングしたところ。
エポキシ樹脂が硬化したらサンディングしておく。
FRPコーティングすると色の違いは目立たなくなるのでそれほど心配しなくても良い。
![クロスを片側セットする](ca-img/canoe/seb20.jpg)
ファーバーグラスクロスをセットする。
幅1mのものでは1枚でカバーできないので、中心で2、3センチ重ねるようにする。
先端部は別のクロスを形に合わせて切り張り付ける。
インサイドステムのところはその近くまでエポキシ樹脂を塗ったときに切って揃える。
![片側ずつ両面にセットした](ca-img/canoe/seb21.jpg)
ファイバーグラスクロスをセットしたところ。
皺にならないように密着させておく。
位置がずれないようにステムのところでハンドクランプで止めている。
![ステムまわりを整える](ca-img/canoe/seb22.jpg)
インサイドステムのところの処理。
木目が見えているところは樹脂を塗ったところ。
写真のようにインサイドステムの後端のところでクロスを切る。
クロスに樹脂がしみ込むとハサミで切りにくいので、乾いている時に切るほうがよい。
クロスをインサイドステムの横の面に密着させて垂直に立ち上げておく。
インサイドステムの上面はクロスで覆わなくても良い。
![1回目のコーティング終了時](ca-img/canoe/seb23.jpg)
エポキシ樹脂が硬化後余分なクロスを切り取りサンディングするとステムまわりもこのようにきれいになる。
この後、全体にサンディングし2回目のFRPコーティングを行う。
![2本同時にマーキングする](ca-img/canoe/seb27.jpg)
ガンネル材のレイアウトの様子。これはアウトウェール。
2本をテープで止めて同時にマーキングする。
テーパーのカットする部分などを間違えないように分かりやすくマークしておく。
![グルーブラシで接着剤を塗る](ca-img/canoe/seb24.jpg)
インウェールにエポキシ接着剤を塗っているところ。
1人で行う場合には、定位置に取り付けた状態で、半分ずつ接着剤を付けて取り付けると良い。
![インウェールを取り付けたところ](ca-img/canoe/seb25.jpg)
インウェールのみを取り付けた状態。
中央の棒でカヌーの幅を決めている。
![デッキの組立](ca-img/canoe/seb26.jpg)
デッキを組み立てる前。
材はホワイトアッシュ。
キャンバーになるように加工してある。
雇いざね加工で接合する。この後エポキシ接着剤で接着する。
![動かないよう仮止めする](ca-img/canoe/seb28.jpg)
デッキを定位置に固定し、シアラインのカーブに合わせてナイフで印を付けているところ。
スクリューとクランプで仮止めして、取り付け位置はきちんと決めている。
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