GIMER-STICK

エポキシのブログ

保護塗装の効果をテストする

「エポキシの耐候性をテストする」と同時に「保護塗装の効果」もテストしてみた。
エポキシの上に保護塗装をすることで、どれくらいエポキシの劣化や変色(黄変)が防げるかという実験。

塗装された鉄板に各種のエポキシを塗布します。鉄板はそこらへんから拾ってきたものだが、道路工事の看板などに使われているもので白く塗装されているもの。おそらく亜鉛メッキ鋼板に焼付塗装を施したものだろう。耐候性のテストと同じもの。

まず、鉄板にエポキシ(シルバーチップエポキシ:硬化剤スロー) を塗布する。
そこを3つの部分に分けて、ひとつはそのまま
もうひとつは「WR-LPUクリヤーつやあり」を塗布する。二つに分けて、1回塗りと3回塗りに塗り分けた。
もうひとつは2液型ポリウレタン塗料を塗布する。これもWR-LPUと同様に1回塗りと3回塗りに塗り分けた。
なお、このテストで使用した2液型ポリウレタン塗料はいわゆる「黄変タイプ」というものだ。現在、当店では販売していない。現在当店で販売している「2液型ポリウレタン塗料」は「無黄変タイプ」です。

これを屋外に置く。(耐候性のテストと同じところ)ほとんど野ざらしの状態です。天気が良ければ半日は直射日光が当たる。雨もかかる。冬は雪も積もった。寒い日は霜も降りた。かなり過酷な環境。
こうして、定期的にエポキシの変化を観察してみようという実験です。

<注意>
写真は、その時の明かりの状況や露出、カメラの設定などによって写り具合が変化します。写真によっては、全体が赤っぽくなっていたり青っぽくなっていたりします。実際に目で見た感じとは異なる場合があります。そのことをいちおう頭にいれてご覧ください。


■ 2008年8月7日

8月7日から実験を開始した。
最初はもちろん無色透明の状態。いずれも区別はつかない。


■ 2008年8月19日

実験開始から12日。
2液型ポリウレタン塗料(黄変タイプ)でコーティングした部分は早くも激しく変色した。こんなに早く変色するとはちょっとびっくり。
1回塗りより3回塗りの方がより濃く変色している。これは、「2液型ポリウレタン塗料(黄変タイプ)」自体が変色しているということを示している。コーティングしていないエポキシが全く変色していないのでエポキシの変色ではないことは明らかだ。
コーティングなしとWR-LPUでコーティングした方は全く変化は見られない。


■ 2008年10月22日~12月2日~2009年1月8日

実験開始から2か月ちょっと。
2液型ポリウレタン塗料(黄変タイプ)でコーティングした部分は、時間が経つとともに変色が進んでいるようだ。だんだん色が濃くなっているようだ。
コーティングなしとWR-LPUでコーティングした方は特に変化は見られないようだ。

以降の、12月2日と2009年1月8日の写真も特に変化は見られないようだ。




■ 2009年3月7日

実験開始からまる7か月経った。
コーティングなしの部分が若干変色してきたような気がする。WR-LPUでコーティングした方は特に変色は見られないようだ。


■ 2009年5月10日

実験開始から約9か月。
コーティングなしの部分が変色してきている。WR-LPUでコーティングした部分は特に変色は見られないので、色の違いが目立ってきた。


■ 2009年7月24日

実験開始から約1年。
それぞれの部分が変色してはっきりと違いが分かる。
コーティングなしの部分の変色もかなり目立ってきた。
WR-LPUでコーティングした部分もわずかに変色し始めているようにみえる。