GIMER-STICK

エポキシのブログ

顔料のはなし-1

絵の具

そもそも「顔料」ってなに??

ものすごく簡単に言うと、顔料は色のもとになるもの。
塗料などに混ぜて、塗料のベースとなる樹脂とか溶剤などに溶解しないもののことを言います。顔料は化学的にも安定しているので、樹脂や溶剤に混ぜてもほとんどの場合問題ありません。
樹脂や溶剤などに溶解するものは顔料とは言わず、「染料」といいます。
顔料は、ペンキ、スプレー塗料、水彩絵の具、油絵具、印刷用のインク、ボールペンのインクなど、身の回りにある様々なものに使われています。
他にも、プラスチックなどの着色にも使われています。身の回りにあるプラスチック製品はたくさんあると思いますがいろんな色が付いてますよね。これらの着色にも多くの場合顔料が使われてます。

顔料は大昔から使われていて、「ラスコー洞窟の壁画」や「ピラミッドの絵文字」なども顔料です。
顔料だけではものにくっつきにくいので、動物の脂や植物の樹脂などに混ぜて塗ります。絵の具の原点ですね。
「墨」の黒い色も顔料です。

たとえば「墨」は何からできているかというと、油なんかを燃やしたときに出る「すす」と膠(にかわ)を練って乾かしたものです。
茶色系の色は、土をベースにしたものが多いです。「ローシェンナ」とか「バーントシェンナ」など。
ちなみに、「ロー」は「生の」(Raw)という意味。
シェンナはイタリアの地方名。の色」というような意味。
「バーント」は「焼いた」(Burned)の意味。「シェンナ地方の土」を焼いた色という意味。
昔は天然の原料しかないので、黄や赤や青などは非常に入手しにくい色です。天然の岩石などから入手していたようですね。
しかし、近代になると化学的に顔料を合成することもできるようになったので、あらゆる色の顔料が安価にできるようになったのです。

ということで「顔料」について簡単には分かったと思います。

では、もうちょっと掘り下げたはなしを続けます。
続きは、 「顔料のはなし-2」 で。

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