エポキシのブログ
エポキシのハジキ - 2
ルアーを作る人から、次のような問い合わせがあとを絶ちません。
私には、この原因はすぐに察しが付きます。
ルアーは、通常ラッカー塗料などで色を付けてからエポキシでコーティングします。
はじく原因は、エポキシを塗る面の状態にあります。
色を付けるための塗料がツヤがある場合はエポキシははじきやすくなります。
ツルツルしたところ、ピカピカしているところは、基本的に液体をはじきやすいです。塗料もはじきやすいですい。
ラッカーやアクリルなどでツヤの有るところにエポキシを塗るとはじきやすいです。
ツヤの有る面は濡れにくいからです。
はじきにくくするにはツヤ消しの状態がいいですね。色付けをつや消しでするか、ツヤありで色付けした場合はつや消しのクリヤーをふいて表面をツヤのない状態にするのがよいです。
エポキシは、ラッカーやウレタンなどと違って硬化に時間がかかります。
エポキシを塗ってすぐにハジキが出ることはまず無くて、しばらく時間が経ってからハジキが出てくる場合が多いです。
「エポキシを塗って、ハイ終わり」で放置しておいて、かなり時間が経ってから見たらハジキが出ていたという場合が多いようです。かなり時間が経っていると、エポキシも粘度が増してゲル化してしまっているでしょう。もうその状態から修正するのは難しいです。
エポキシは、ラッカーやウレタンのように塗ってすぐ乾燥する塗料とは違います。
塗ったあともしばらく見ておくことが大事ですね!
塗ってしばらくしてからハジキが出ることがありますが、そうなったら、また刷毛で撫でてハジキを消すようにエポキシをならしてください。
エポキシは少しずつ粘度が増してくるので、徐々にハジキも出にくくなります。
粘度が増してゲル化してくるとハジキはでなくなるでしょう。
何度も言うけど、エポキシは、ラッカー塗料などのように塗ってすぐに乾く塗料とは根本的に違います。
性質の違いをしっかりと知ることが大切です。
ちなみにルアーを作っている人以外で、このような問い合わせはほとんどありません。